高校球児がプロ野球の現役選手から指導を受けられるシンポジウム「夢の向こうに」

高校球児がプロ野球の現役選手から指導を受けられるシンポジウム「夢の向こうに」が12月9日、青森市の盛運輸サンドームで開かれる。今年度は、地元の青森北高出身の楽天・細川亨捕手ら12人の選手が参加する予定。

http://jpbpa.net/dreamproject/

「ENEOS アジア プロ野球チャンピオンシップ」を日本代表として戦った巨人の田口麗斗投手や、中日の京田陽太内野手も指導に参加する。コーディネーターは、元巨人の鈴木尚広氏ら4人のプロ野球OBが務める。

「夢の向こうに」は日本野球機構(NPB)、日本プロ野球選手会、日本高野連が主催するシンポジウム。2003年から始まり、13年から正式に本格的な実技指導が加わった。普段はプロから技術指導を受けられない高校球児にとって、貴重な機会となっている。

「夢の向こうに」は、もともと2003年に選手会ホームページで行ったオークションを契機に制作した高校球児の向けのメッセージ集のタイトルでした。
プロ野球選手と高校球児の間を隔てる壁。何がきっかけでこのような規定ができたかすら多くの選手は知らないほど、長い間プロと高校球児が接点を持つことはタブーとされていました。とはいえプロに上り詰めた誰もが通過してきたのが高校野球であり、甲子園をめざした日々です。“せめて頑張れということぐらいできないか”との想いで誕生したのが、選手が高校球児に向けた直筆のエールをまとめた小冊子です。伝えたかったのは、“思い続ければ夢は叶う”ということ。挫折を知らずにエリートコースを歩んだ人間だけがプロにいるのではない。失敗に落ち込み、自分より凄いプレーをする同級生を目の当たりにしては、夢をあきらめそうになったりする日々の中で、夢を想い続けたからここにいる。技術は伝えられなくても心は伝えたい。そうして誕生した小冊子は予想以上の反響を呼びました。

2003年12月26日大阪国際会議場で、近畿圏の高校151校、2459人を集めて行われたシンポジウム「夢の向こうに」はプロアマの関係が変わる第一歩でした。一冊の小冊子をきっかけに、高校野球の関係者を中心とした尽力で実現したこの舞台に立ったのは、当時、野球振興を推進する社団法人理事長でもあった立浪和義(中日)を中心に、福留(中日)、岩隈(近鉄)、赤星・井川(阪神)、大島・三輪・村松(オリックス)、黒田・新井(広島)、田口(ダイエー)ら西日本6球団の選手。もちろん指導が専門ではない上に、高校生からの質問にどう表現すればうまく伝わるか戸惑う中、手取り足取り丁寧に指導するうちに、指導のコツをつかんでいき、同じポジションの他球団の選手が聞き入るシーンなどもありました。翌月、東京実施の後、04年オフからは各都道府県6ヵ所を8年掛けて回るというプロジェクトが発足。「夢の向こうに」は定例イベントとして実現しました。